歪みMANIA管理人の慎也(@ShinyaGuitar)です。
ホゼを始めとする改造マーシャルには男のロマンがありますよね。当時のマーシャルをより歪むように、より差別化するようにとさらなる高みを目指したハイゲインに改造したアンプです。
そんな中で様々な改造マーシャルを手がけてきたフリードマンによる、JCM-800の改造マーシャルを弾いてきたのでレビューします。
この記事は
- FRIEDMANの改造マーシャルが気になる
- 良質なアンプを探している
そんなあなたに向けて書いています。
JCM-800 1987 50wモデル
サウンド

マーシャルのJCM800がベースなのですが、実にフリードマンらしいサウンドに仕上がっています。マーシャルの高域の音の速さを活かしつつ、ローミッドからミッド辺りのジューシーさを追加した感じですね。
ザクザクと歪んですげー気持ちがいいです。オープンなサウンドで音が速く、フルレンジでジューシーな音が飛んできます。

もともと50wということで、歪みのピークポイントが低いので、100wに比べて歪み始めるポイントが早いですね。
フリードマンのBE-MODが後のフラッグシップモデルであるBE-100の原型になります。
コントロール

現在のBE-100はBEモードとHBEモードをフットスイッチ、もしくは前面のパネルについているスイッチで切り替え可能なのですが、過去のBE-100のモデルはHBEとBEという2つのインプットが用意されていました。
こちらのJCM-800は2つのインプットがあるタイプです。
HBEにインプットすると、中のブースト回路がオンになる仕組みになっており、セレクターなどで分岐して両方にインプットしても使えないので、HBEとBEのどちらかしか使えないという若干不満が残る仕様です。

アンプの裏側にサチュレーションスイッチがあります。
内部的に電圧を下げて(電圧を下げたシミュレーターか本当に電圧を下げているか分かりません)、コンプレッション感を増やし、ゲインを上げています。
オープンなサウンドがスポイルされはしますが、ゲインが増してコンプ間のかかったサウンドで弾きやすくはなる。うーん…完全に好みですかね。個人的にはオープンなサウンドの方が好き。
レコーディングなんかで重宝しそうです。

裏面のパネルにはMODEL 1987と出力50Wの表記があります。そしてFRIEDMANがモッドした証のテプラが。
FRIEDMANには証明書という気の利いたものはありません。そのため本物かどうか?という疑いを持つ方もいるとかいないとか…
でもこのJCM-800 BE-MODを弾いたら「偽物でもなんでもいいからこのアンプくれ!」って言いたくなるくらい良い音しています。
現行のBE-100と比べて

FRIEDMANの現行のBE-100とJCM-800 BE-MODを比べてみましたが、全く別物です(笑)
もちろんFRIEDMANの音がしてるなーという印象はあるのですが。
BE-100は少しずつ進化していて、時期によって同じBE-100でも音が全然違います。俺の持っているBE-100とも全然違いますしね。
やはり元のJCM-800を活かしたサウンドです。BE-100にはここまでハイのオープンさはありません。
時代の流れなのか、サウンドの熟成なのか。現代のアンプとしてのBE-100と、80年代に活躍したJCM800のBE-MODにはやはり明確に違いを感じました。
まとめ
FRIEDMANはもともと改造アンプとシステム構築で有名になっただけあって、改造マーシャルの出来は流石の一言です。
50wで歪み始めのピークポイントも低く、日本のライブハウスやレコーディング環境でめちゃくちゃ使いやすいんじゃないかと思います。
このJCM-800を弾いてて思わず欲しくなってしまいました。デジタル機材やシミュレーターがメインになりつつある世の中ですが、たまにはこういう味のあるアナログで古い機材も良いですね。
珍しくアンプを弾いた感想でした。それでは!
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